ベーリンガーインゲルハイム、日本における 2020年業績を発表 コロナ禍にもかかわらず、堅調な業績を達成(PR Times)

(プレスリリースから動物薬部門のみ抜粋)
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは、コンパニオンアニマル(小動物/ペット)、ライブストック(産業動物)ともに予防に主軸を置き、売上232億円(卸売出荷ベース、前年比6.0%増)の成長を達成し、日本におけるアニマルヘルス市場のリーディングカンパニーの1つとして好調を維持しました。(中略)

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンの約70%を占めるコンパニオンアニマル分野において、犬用駆虫薬のネクスガード®ブランドは卸出荷ベースで99億円(前年比16.1%増)の売上を達成し、引き続きトップブランドとなりました。
なかでも、外部寄生虫対策と内部寄生虫対策がオールインワンでできるネクスガード スペクトラ®は2020年も引き続き好調で、ブランド全体の伸長を牽引しています。ネクスガード®ブランドに加え、フロントライン®、ブロードライン®などの製品群で犬猫用寄生虫駆除薬市場において当社は50%を超えるマーケットシェアで存在感を高めています。

産業動物分野では、養豚産業の生産性を低下させる疾病の原因となる豚サーコウイルス感染症、豚マイコプラズマ感染症および豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)のワクチン市場におけるインゲルバック®シリーズの強さを背景に、豚ワクチン市場で30%以上のシェアと強固な市場基盤を築いており、リーディングカンパニーとして養豚生産者や獣医師に寄り添い、安心・安全な国産豚肉の安定的な生産に貢献しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000230.000002981.html

《アームズの視点》
ネクスガード®ブランドが卸出荷ベースで99億円(前年比16.1%増)という売上には、フィラリア予防もカバーするネクスガードスペクトラも含みますが驚異的ですね。フロントラインプラスや猫用のブロードラインを含めて、犬猫用寄生虫駆除薬市場で50%超のシェアを取得していることは圧倒的な強さを誇ります。動物病院に来院する飼い主さんからの指名買いが多いとのことで、テレビCMが大きく寄与していると思われます。今年はエランコもクレデリオとクレデリオプラスの認知度を上げ指名買いを増やす目的でテレビCMに多額の投資をしており、今年と来年のシェアの変動に動物薬業界の関心を集めています。また、MSDのブラベクトも売上を伸ばしており、ゾエティスもシンパリカおよびシンパリカトリオで、さらに競合が激化するものと予想されます。