(一社)全国動物薬品器材協会の会報で、筆者代表の氏政雄揮が書き下ろしで連載している「変革期の獣医療を支える卸売業」~市場環境・技術革新・法制度の変化と向き合うために~」の第6回が公開されました。
タイトルは「日米に共通する動物薬流通の課題-ECの台頭・標準化の遅れ・情報の非対称性」です。
【背景】
・2026年2月WVCにて米国主要卸売3社と面談し、令和5・7年度の国内調査と照合
・米国と日本、動物薬流通が直面する課題の根っこは同じという確信を得た
【米国の動向】
・ChewyのAutoshipとAmazonの参入により、動物薬卸が担ってきた「動物病院への製品供給」の付加価値が急低下
・FDAが2033年を目標にNDCコード12桁統一・バーコード義務化を公布、製品マスターの標準化が法制度で進む
・市場は民間主導に見えてUSDA・APHISが備蓄・流通に深く関与する官民融合構造
【日本の実態】
・報告のない大半の製品は通常通り流通しているが、報告のあった1,744製品中、欠品45%・割当販売17%と供給不安定が業界の「通常状態」に
・供給状況の理由記載率が大幅に低下し、現場では「いつ入りますか?」に答えられない場面が多発
・動物用医薬品の商品コード記載率は53%にとどまり、業界横断的な在庫照合・DX化が困難
【日米共通の3課題】
[課題1]データに基づく需要予測・供給計画の高度化
[課題2]供給状況とその理由の開示を流通インフラ機能として標準化
[課題3]業界統一の商品マスター整備とコード体系の標準化(DX化の前提条件)
過去の回(1−5回)も同協会のウェブサイトから無料でお読みいただけます:
